HOME大連紀行 V >満鉄・アジア号 updated 2001.11.15

国策会社・満鉄−正式名称・南満州鉄道株式会社により、時速120キロで大連・ハルビン間を疾走していた流線型超特急「あじあ号」は世界最高水準の性能と高速をを誇っていた。
その「あじあ号」を牽引していたのが、パシナ形蒸気機関車です、動輪直径2m、空気抵抗を極力減らすために全身をカバーで覆われた流線型でした。
このたびの、大連訪問の船内で知り合った方々により写真を頂きました、又写真が掲載された雑誌も頂きました。私が撮影したものではありませんが、現在の「パシナ」の写真を紹介します。

片木様から送っていただいた、雑誌 「」の11月号の特集「南満州鉄道と大連」に掲載された記事と写真です。
流線型超特急「あじあ」
絵葉書でたどる満鉄の旅路
流線型超特急「あじあ」
この絵葉書は昭和14年に発行されたもの。
絵葉書提供:関田克孝


(文:辻真先、写真:米屋浩二)
ああ満鉄、噫あじあ号(文:辻真先)
一部要約
パシナは港にほど近い機関区でわれわれを待っていた。日本では遺物と化した扇状の機関庫と円形の転車台が現役で稼動しており、転車台から放射状にのびたレールのひとつに、パシナが鎮座していた。カバーも記憶にある形のままだが、中国国鉄カラーに塗装されていたのはやむを得ない。戦後しばらく現役で活躍していたそうで、堂々たる風格もそのままだ。全長25.7メートル、運転整備重量117.83トン、動輪の直径2メートルだから、老いて背がちじんだぼくより遥かに高い。・・・・・・
機務段(機関区)の扇形機関庫は、ちょうど100年の歴史を持つ。写真:米屋浩二 パシナの運転室。老朽化して動かすのは不可能だが、重厚な存在感は残る。写真:米屋浩二


審陽にも残っていた「パシナ」 2001年9月16日 佐藤・平林さんによる撮影
審陽市(旧奉天市)の郊外にひっそりと保存されていたそうです。
佐藤様から頂いた写真です。
場所は審陽(奉天)
平林様から頂いた写真です。
場所は審陽(奉天)

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