特別史跡:閑谷学校
閑谷学校は、寛文10年(1670)備前藩主池田光政が創設した庶民教育の殿堂である。
その中心となる講堂は、元禄14年(1701)備前藩主池田綱政(光政の子)が完成したもので、備前焼の屋根瓦が美しい。 また、聖廟の前には、中国・山東省の孔子廟から種を持ち帰ったという2本の櫂の木が植えられており、それぞれ赤と黄に色づく。


国宝 講堂
桁行七間、梁間六間
入母屋造、本瓦葺

元禄14年(1701)の完成で内部は十本の円柱にかこまれた母屋と、その四囲の庇の間からなり、外側を広縁でとりまいている。
材料の吟味と施工が入念になされているので今日にいたるも一分の狂いも見られない。
一、六の日の講釈、釈菜の講経、正月の読初の儀、藩主臨学のときの講習が行なわれた。
  

重要文化財 小斎 (しょうさい)
入母屋造、こけら葺
延宝5年(1677)の建造。
藩主臨学の際の御成りの間である。
質素な材を用いた数奇屋造りで一の間、二の間の2室からなり、納戸、浴室、雪隠が付属している。
  

紅葉と黄葉、裸木のコントラスト
  

「楷の木」
樹齢約90年と高齢で、近年やや色づきが落ちたといわれている。
左の紅葉はようやく始まったようだが、右の黄葉は木の元気が無いため実が沢山付いていた、今年の黄葉は望めないだろうとのことであった。
孔子にちなみ、「学問の木」とも呼ばれる楷の木。落ち葉をお守りとして持ち帰る受験生の姿が絶えないという。
   

もみじの古木の紅葉が青空に映えていた。
  

講堂から400mほど離れたところにある、「黄葉亭」は往時生徒が逍遥したところで、頼山陽もこの地を訪れてその景色を賞美したと言われている。
  

谷川の流れを望む黄葉亭
  

黄葉亭横の小さな公園
  

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