中国・山東省の旅
7月30日(日)鄒城市・鄒城博物館
この日は旅程の都合で曲府の南28キロにある、孟子廟を先に巡る事になった。
現地ガイドの修さんによると、孟廟・孟府に有る石碑・石刻など大部分の展示品は外部に出されたとの事であり、鄒城博物館にも展示してあるとのことであった。鄒城博物館は最近出来たばかりの新しい建物であった。

鄒城博物館

鄒城博物館玄関ホールにて
鄒城博物館では近隣作家による篆刻作品展が開かれていた、数多くある内のお気に入り作品です。
興味を引かれたのは、展示方法で実際の印影を拡大コピーして展示して有ることです。(右下隅にあるのが実際の印影です)
これですと、額装や表装の必要が無く簡素な展示が出来ます。
孟廟見学
 孟廟は亜聖廟ともいい、曲阜から28キロで、鄒県の南関にある。亜は次の意。中国では、孔子に次ぐ人物であるとされ、「亜聖」とよばれる。孟廟は、代々孟子を祭ってきたところ。
 孟子は曲阜の南隣,鄒(すう)県の生れ。幼少の時父が亡くなり母の手で育てられました。母が孟子の教育のために三度も住居を引越した「孟母三遷」や,織っている布を断って学問の中絶を戒めた「孟母断機」の逸話は有名です。
 孟子は孔子の孫孔仍(こうきゅう)(子思(しし)とも)(前483ころ〜前402)の門人に弟子入りして学問を究め,諸国に遊説した後退いて『孟子』7章を完成しました。その説くところは,孔子と同じく仁義を基礎とし,道徳をもって国を治めるとする王道政治と,人間の本性は善とする性善説でした。
 孟子が儒家の間で尊崇されるようになったのは宋・元代以降ですが,「亜聖(あせい)」(聖人に次ぐ)と称され,孔子につぐ地位を与えられました。

孟廟入り口の門:亜聖廟

亜聖殿

孟廟内の碑林

孟母断機の石碑(左)
鄒城漢畫石刻陳列 (孟廟の隣にある石碑と石刻画の陳列所)

鄒城漢畫石刻陳列

場内の碑林

墓室壁面の石刻画

焚帛池
漢魏碑刻陳列館(ここでは全ての作品は室内に保存されてました)

漢魏碑刻陳列館

中庭を囲むように陳列室がありました
室内に陳列されている石碑(抜粋)、相当貴重な物と思われます。
鄒城から曲阜・孔子廟へ
曲阜に戻り、昼食を摂ったレストランに楽団が入ってました、(驚き!)
隣の席でのお誕生日会のお祝いをしてるそうで、そのための特別演奏だそうです、お金持ちかなー。
お誕生日会の人員は約15人くらいでした、今日は日曜日でした。
孔子廟(孔廟)

大成殿
孔廟は故宮、岱廟とならぶ中国三大建築の一つです。孔子を祭っている大成殿は中国3大宮殿のひとつです。紀元前478年、孔子がなくなった一年後魯の哀公が孔子の住んだ三軒の家を廟に建てました。秦の始皇帝時代焚書坑儒がありましたが、秦滅亡後、漢代の劉邦は大規模に孔子廟を修復拡大しました。その後、歴代皇帝が寄進を行い、現在の規模となりました。南北の長さは約1km、面積は 22ヘクタールに及び、龍の浮き彫りのある巨大な18体の石柱を持つ壮麗な大成殿、53の石碑を納める十三碑亭など、廟内には歴史的に貴重な建築物が数多くみられます。現存の建築は大体明と清の時代のほうが多いです。孔子廟建築群は孔府、孔子林と並んで、世界文化遺産に指定されました。
( 青島海天国際旅行社のWebページより。

櫺星門、奥に大和元気門が見える

壁水橋

奎文閣

金碑亭

大成門

杏壇

大成殿の前にて
  

大成殿の柱
中国一の龍柱と言われている。
ちょっと面白いお話。
孟廟の駐車場の前のお土産屋さん、師匠が買い物をしたようなので、覗いてみた。買得の石があるよと師匠が教えてくれたので、値段交渉、200元を100元まで値切ったらOKという。そこで出発の時間が来てしまった、素人添乗員の辛さ、おばちゃん後で来るよといって店を出た。
帰りにもう一度寄ってさっきの石をと言うと出してくれた、そこでもう少し値切ろうとしたら、店のオヤジさんが出てきた、石を観るなりダメ!という、それも200元に後戻り。
師匠を見ると、それでも買え!という。購入した。
200元=3000円、日本で買うと1萬円以上の価値があると知らされた。欲を張ったばかりに損した気分。
左の写真の左端の小さなお店。
購入した石は寿山石・26x26x120mm
曲阜から済南まで車で約2時間、済南・玉泉森信大酒店に泊まる